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[趣味・教養] テラモリ iko(著) ①

IMG_5193.jpg

9月の終わり頃、日京女子大学2年の高宮 陽(たかみや よう)は嘆いていた。
まだ2年生なのに始まった就活セミナーに涙を流し
横目に歩いていたリクルートスーツ姿でやつれた上級生を見て焦りも感じた。

だが陽は華の女子大生。
まずは大学生活を謳歌しようと決心したものの、手にはゲーム機。
陽はお金をゲームにつぎこんでしまい、謳歌するための硬貨もない。

だからバイトを始めようとした。
家電とゲームが好きだからソプマップ。なにより時給が900円とお高め。
陽のヤル気は十分で、このあとに面接が控えていた。

そして面接間近となった今、陽はトイレに篭っていた。
お店の目の前まで行ったものの、店先でセールの真っ最中。
なぜかアイスを食べまくっていたことも祟り、腹が急降下。
ソプマップの隣にスーツ屋があることを通行人の会話から察知して
トイレを借りに駆け込んだのだった。

捨てる神あれば拾う神あり。
トイレにアルバイト急募時給1200円の貼り紙があった。
陽はすぐさまソプマップに断りの連絡を入れ
スーツ屋テーラー森 中央店で働くことを決めたのだった。

IMG_5195.jpg

――しかし、そこは陽の想像とは異なる世界だった。
客に対して強気に威圧するアパレル業界のイメージを抱いていた陽。
だが、ここは天使のような微笑みでお客様と柔和に接している店員たち。
店内のお客様以上のアウェイ感を感じて、陽はひたすら店先の掃除をしてフロアから逃げていた。

それを許さないのが副店長の平尾 宗隆(ひらお むねたか)。

笑顔のない陽の手を引き、フロアへと引き摺り込んだ。
猫の手も借りたいほどに忙しい状況で陽に油を売らせる訳には行かない。
そうとは言っても、副店長も鬼ではない。
今日は店内の掃除をするように言い渡し、万一の時は助けてやるからと陽に微笑んだ。

陽は脱兎の如く、お客様からのエンカウントを避けるように窓へと歩み寄る。
店内を見渡さずに窓の外に目を向ける。
こんだけ熱心に掃除をしているスタッフに声を掛けるお客様もいないはず。

「すみません。ちょっと…いいですか?」
お客様が陽に声を掛けてきた。
当然『よくない』とも言えず、陽は副店長に目配せするが、副店長は熱心にジャケットの接客中。

ならば自分で何とかするしかない。
幸い、陽に話しかけてきたのは若い女性、感性が大幅にズレてることもないだろう。
しかし、陽の想像はまたも裏切られるのだった。

「ネクタイを一緒に見てほしいんですが…」
就活中の彼氏に贈るプレゼントとしてのネクタイ。
陽には難易度の高すぎるクエストだ。

IMG_5198.jpg

「少々お待ちください」
誰かバックルームにいないだろうか。
藁にもすがる思いでバックルームに駆け込もうとしたとき、副店長に捕まった。
陽が誰か他の人に代わって欲しい旨を伝えるも
威圧的な副店長の眼差しがそれを許さない。
与えられたアイテムは副店長からの就活ネクタイの助言のみ。
メモを取る事も許されず、たった30秒で、陽はお客様の元へと戻ることを余儀なくされた。

30秒で覚えた知識を忘れない内に放出していく。
そして、お客様の顔は安堵に満ちた笑顔に溢れ、陽の助言に感心していく。

IMG_5202.jpg

どのネクタイにしようか。
選択は2種類に絞られた。
赤か、青か。

選択を店員の宣託に委ねたお客様。
陽は自分の好みだからと、青を選択。
「青かぁああ…」
陽は最後の最後でしくじった、かに思えたが
「で、でも!両方あれば心強い装備ですよね!」
と機転に溢れ、商魂たくましい宣託をくだした。
「じゃあ両方ください!」

――笑顔で感謝の言葉を残して帰っていったお客様。
その笑顔は陽にヤル気を残していったのだった。


スーツ屋さんで実際に働いていたことのある作者様ということもあってか
言葉や用語、お店のイベント事など、見せ方に魅力を感じます。

それぞれに個性の強いキャラクターたちも面白く
特に副店長の厳しくもあり、優しくもありな態度が理想的な上司を窺わせる。
それだけ陽に期待しているのであろうと感じられるところも素敵です。
陽が副店長の言葉に右往左往している姿も面白い。

予想外な所で恋愛模様を覗かせたり
各回ごとにスーツのことが勉強できたりと楽しみどころの多い作品。

働くことに対して嫌気が差してきたときに読むと
ヤル気を取り戻すことができるかもしれない。
そして、稼いで得た金でスーツを新調しようかと考えるかもしれない。


私は普段スーツを着ていない。
それと言うのも、元々スーツを着ることが苦手で
スーツを着ない職業になろうと、昔から漠然と決めていたからだ。

普段スーツを着ないからこそ、たまに着たときに、着られている感が拭えない。
この作品はスーツ好きよりも、むしろ私のようなスーツの事を知らない人が
スーツに興味を持ち、上手く着こなせるようにさせてくれそうだ。

久々にスーツを着ようとすると、毎回ネクタイの結び方をWeb検索している。
高校時代からウインザーノットを愛用しているのだが
毎度毎度3回ほどリテイクが必要になる。

そして、リテイクする度に高校時代を思いだし懐かしくなるのだ。
ネクタイを結ぶと普通は身が引き締まるものだろうが
私の場合はバカなことを言い合っていた高校時代に逆戻りしそうになる。

くだらない変態的な妄想を喋りあったり
しょうもないことを真剣に喋りあったりしていた高校時代。
次回はそういう作品をご紹介。


検索用ワード:職業 趣味・教養 ファッション コメディ ラブコメ
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