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[TS] 狼少年は今日も嘘を重ねる namo(著) ①

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「無理です、あなたの存在が」
高校男子・五木 啓太郎(いつき けいたろう)の
人生初めての告白は、呆気なく打ち破られた。

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心当たりは目つきの悪さ。
女子の誰も五木と目を合わせようとはしない。
五木が目を向けると、女子は脅えたような目をして逃げ去ってしまう。
この目が、五木のコンプレックスだった。

それでも五木が女子に告白したのには、それなりの希望があった。
想いを告げた相手・外鯨 葵(とくじら あおい)。
外鯨はこの学年で一番の有名人。
新入生挨拶をボイコットした事件と、容姿端麗であることから注目を浴びたが
いい寄る男どもをバッサバッサと切り伏せた。
その結果、多くの敵を作ってしまい、図書室に入り浸るようになった。
ついたあだ名が『図書室のいばら姫』

そんな彼女の噂話をまだ耳にしていない頃
図書委員を務める五木に、顔を背けることなく
まっすぐと本の貸し出しをお願いする女子がいた。
それが外鯨であった。

外鯨は見かけで人を判断する人じゃない。
それ以来、外鯨のことが気になり始めたのだった。

図書室のいばら姫と図書委員。
接点は自然と訪れる。

昼休み、五木は教師の依頼で資料を返しに図書室にやってきた。
そこに、昼寝をする外鯨の姿があった。

フラれた後とはいえ、外鯨への想いは変わらない。
絵になる、ほのぼのと美しいその光景に、見惚れてしまった。
そのとき、窓から迷いこんだ花びらが、外鯨の鼻頭に乗った。
「んっ」
花びらが外鯨の鼻をひくつかせた。
折角気持ちよさそうに寝ているのに、起こしてしまうのも可哀相だと
五木はソーッと外鯨に近づく。ソーッと、ソーッと。
すると突然、外鯨の目が開いた。

外鯨が嫌悪する。
触られたかもしれない、その疑いが五木という男を拒絶した。
去り際に「気持ち悪い…」と呟き、その場から逃げ去ろうとした。

しかし五木も引き下がろうとはしなかった。
あらぬ誤解を受けたままでは、外鯨との距離は遠ざかるばかり。
距離を縮めようと伸ばした五木の手は、外鯨の腕をしっかりと掴んだ。
「待ってくれ!」
「離して!!」
外鯨も五木を拒絶する姿勢に変わりはない。

ここまで拒絶されるのには何か訳がある筈だ。
なぜなら彼女は見た目で人を判断する人ではないのだから。
五木は誠意を見せるために謝った。
「さっきのも合わせてなにかしてたら謝る!ごめん!」
一時の間。
そしてまたしても、五木の気持ちは外鯨に打ち破られた。
「申し訳ないのだけど…そもそもあなた誰ですか…?」

いつも図書室の受付に座り、外鯨の対応もしていた。
今日の朝だって、外鯨に告白をしたのだ。
それにも関わらず、五木は外鯨に覚えてさえもらっていなかった。
五木は外鯨に攻め寄り、自分との接点を話し始めた。
五木の手が外鯨の腕をぐっと掴んだ。
そのとき、外鯨の顔が引きつった。
脅えきったあの表情。
女子が五木から逃げ去るときのあの表情だった。

外鯨だけは違う。
そう思っていたが、結局おなじだった。

そのまま逃げるように、五木は走り去った。
流れ出る涙を隠すために、雨の中を必死に走っていた。

逃げ込んだのは姉のもと。
失恋と目つきの悪さを姉に打ち明けた。
「変わりたい」
弟の言葉に真摯に耳を傾ける姉。

五木は眠くなったからと、少しだけ眠りについた。
姉の睡眠薬によるものと知らずに。

五木が目覚めたのは18時半。
ひらひらのスカートを身に纏い
パッチリとした目に長い髪を携えた五木は、時間に驚き立ち上がった。
そして鏡に映る自分の姿に驚愕した。
「なんじゃこりゃああ!!」

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「チョーかわいいわよアンタ!さすがあたしのメイク力ね!」
変わりたいと願う弟のために、眠っている隙にメイクを施したと淡々と語る姉。
そして、その姿で街中を歩いてごらんと、外に放り出されてしまった。

街中で注目の的になった五木。
人々の視線が、五木に浴びせられていた。
綺麗な女性。
それが人々の今の五木に対しての印象であった。
子供に話しかけるだけで、泣かせてしまっていたが
今は子供の方から手を振り笑いかけてくる。

伏し目がちだった五木の視線は、自然と上にあがっていた。
景色が、世界が変わって見えた。
「ちょっと…女装…いいかも…」

新たな扉が開きかけた所で
五木は我に返り、自宅へと急いで帰ろうと走り出す。
すると、外鯨の姿が目に入った。

いつにもまして寂しそうなその背中が気になり見守っていると
同じ学校の男子たちが外鯨に話しかけてきた。
外鯨に男子の手が触れた。
「触らないで!!」
堪らず振り払った外鯨の鞄が、男子の顎に衝突。
反撃しようとする男子の平手が外鯨に迫ったそのとき
五木が割って入り、外鯨の代わりに頬に平手を食らった。
毅然とした五木は、眼力で男子たちをビビらせ
その隙に人通りの少ない神社の方に逃げ去った。

涙を零す外鯨。
自分のせいで傷ついてしまう人を見るのが辛かった。
互いに自己紹介、五木は自身をイツキであると紹介した。

思いつめた表情を浮かべる外鯨。
そこから訳のわからない言葉が零れた。
「イツキさん…私のはじめての相手になっていただけませんか?」

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外鯨は男性恐怖症であった。
男の顔を見ることができないほどの重症。
そこで他の女性よりも男らしいイツキと付き合うことで
少しずつ男慣れして男性恐怖症を克服していこうとしたのであった。


外鯨が自分を拒絶する理由が判明したものの
その話の重大さに驚かされる五木。

イツキとして外鯨と付き合うことに思わず引き受けてしまったが
男だとバレてしまうリスクを背負いながらの関係。
もしバレてしまったとき、外鯨の男性恐怖症は更に悪化してしまうだろう。
嘘を極端に嫌う様子、おそらく男性恐怖症の要因が〝嘘〟であるかのような
雰囲気を醸し出している。
いつかバレるのだろうと思いながらも
それからの展開を考えるのは非常に面白いです。

それでも外鯨のために頑張ろうとするイツキが男前である。
男性恐怖症を克服して恋をしたいと話す外鯨。
仮にイツキの功績で克服したとしても、その相手が五木である保証はない。
だが、彼女の笑顔を守りたいからとイツキになることを求める五木。
格好いいです。

またイツキの姿とはいえ、想い人である外鯨と一緒に出掛けている様子が
五木にとってはデートそのものであり、興奮を隠せないでいる五木が面白い。
学校でも男性恐怖症を克服させようと頑張る五木の空回りっぷり。
危なっかしさ満点の五木の行動から目が離せません。


現実の女性に面と向かって告白したことのない私は
五木の行動力に尊敬の念すら抱いてしまう。
そして、存在から拒絶されてしまう五木。
それでも外鯨のために頑張ろうとする一途な想い。
漢ですね。

そこまで否定されたら死にたくなる人もいるだろう。

自殺の理由は人それぞれであるが
自殺なんてやめてください。
それで苦しむ人々がいることを忘れないでください。

自殺した人を助けるために
深夜に呼ばれて緊急透析をする人の気持ちを考えてください。
具体的には、私です。

若い人の自殺だと生命力もあり、救命措置に躍起になる。
家族も我が子の死を望まず、命を救うために治療を惜しまない。
何人もの人が涙を流すのです。

自殺者1人のつき最低でも6人
身近な人間が不幸になるとされています。
自殺した人には、それらの人を助ける義務があります。
次回はそういう作品をご紹介。


検索用ワード:TS ラブコメ コメディ 青春 
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タグ: TS ラブコメ コメディ 青春

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